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小野清子前JDBA会長との想い出

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更新日:2021年04月02日

◆「有言実行」この言葉は、小野前会長を語るには欠かせないキーワードだと思っています。心を揺さぶる言葉の奥に隠された優しさと重みは、私の心に今も刻まれています。時は2010年。第16回広州アジア競技大会の日本代表選考会に遡ります。ご挨拶に伺った際に「ドラゴンボートの生え抜きのあなた達が日本代表になることが一番大事なこと。もしも、代表になったら、私が出来ることは何でもします。」そんな力強い、後押しの言葉を頂いて、磯風漕友会は日本代表になる事が出来ました。当時、日本スポーツ振興センターの理事長としても、ご活躍されていた小野前会長は、即座に、私達を当センターに招いて頂き練習環境の在り方や練習方法を説いて頂きました。そして、事ある度に「何かしてほしいことはない?」と声をかけて頂けました。また、ご自身が体操種目で選手として東京オリンピックに出場されていたからだと思います。言葉の端々に選手目線でのアドバイスが多々ありました。そして、「選手あっての私達よね?」と、常に謙虚な姿勢をも学ばせて頂きました。
最後に日本国内では、ドラゴンボート競技はマイナースポーツの一つです。しかし、小野前会長は私達チームに「志を諦めない」信念を持つように示唆し「夢舞台」へ導いて頂きました。本当にありがとうございました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
SUPER DOLPHIN磯風漕友会 河田 英幸

 ◆謹んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。
訃報に接し小野清子氏の名前は、自分が中学時代に見た1964年東京オリンピック大会にて体操女子団体総合銅メダリストが2005年に日本ドラゴンボート協会会長に就任したとの報を聞き、子供の時にTVで見たレジェンドが水上スポーツのドラゴンボート競技を応援していただけることに信じられない気持ちで感激したことそして同時に競技の知名度も一層発展出来ると確信したことを思い出した。
大会に来られたのでお伺いしてご挨拶した会話の最後に、我が「東京龍舟」チームユニホーム素敵ねと耳元で囁いていただいたのをよく覚えている。また各チームの選手たちにも声掛けしていた親近感に、忙しい中この競技に寄り添っていただいている気持ちが伝わってきた。
これからの一層の活躍を期待していたのでドラゴンボートを愛している選手達も同様に残念でならない気持ちでいっぱいです。

東京龍舟  石井薫




 ◆“競技や大会を楽しみたければ、感謝の気持ちと礼儀を忘れることなく真摯にとりくむことが大切” であることを、いつも私たちに伝えてくださっていました。“そして思い切り楽しみなさい” と選手たちに声をかけてくださいました。
東京大会で初めて小野会長のお話をうかがってから、その精神を心にとめて活動しています。
「スポーツマンたるもの、きちんと声を出して挨拶からです!」
キリッと気がひき締まる小野会長のお言葉で始まる大会開会式が大好きで、いつも楽しみにしていました。競技と私たち選手を大切に育ててくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
東京龍舟 北川由季

◆小野清子会長の生前のご功績を偲び謹んで哀悼の意を表します。小野清子会長は幣協会設立後の黎明期に、当時の国内のスポーツ協会では稀有な女性の会長として、ドラゴンボートに強い情熱を傾けられ普及、発展に尽力されました。お陰様で日本ドラゴンボート協会は日本スポーツ協会をはじめJOC、IDBF,ADBF等々に認識されることになりました。また会長は各界各層で多くの役職を兼務しておられましたが、大阪での日本選手権や関空の国際大会、東京の大会等々主要大会には必ず参加されて、選手や役員に励ましや労いの言葉をかけられ人間味溢れる素敵なかたでした。幣協会への多大なご貢献に感謝申し上げます。
JDBA副会長 矢田節彦

 ◆政界引退後の「日本スポーツ振興センター」の理事長をお勤めの時期にオフィスへ訪問させていただいた折にお伺いしたお話が、未だ印象深く記憶に残っております。
イタリアの「サッカーくじ (totocalcio)」と同様に、日本でもスポーツ振興の為、Jーリーグの発足を機に「スポーツ振興くじ」の名前で販売が開始された。
 小野会長がかつて、サッカーくじの現状を視察するため、ローマを訪問の際に街角でサッカーくじを買われた高齢のご婦人がその場でくじを破りすてたのを見て、訳を尋ねたところ「くじ」が目的ではなく「寄付をしたかったのよ」との返事に感動を覚えたとのお話がとても感銘深かった。数年前に大阪駅近辺で、サッカーくじを買った際に「4等賞」が当たり
¥1,400程度もらったものの、あまりの少額にがっかりしたものだが会長のお話を思い出し、気持ちを切り替えた。それよりも、今日の日本ドラゴンボート協会や地方協会の活動においても「スポーツ振興くじ」の助成金を頂き毎年の大会が運営出来ていることを忘れてはならない。
 我々現役役員や選手が肝に銘じて心得ておくべき事柄は、総会や大会の開会式での会長の「お言葉」のみならず、立ち振る舞いの美しさである、元一流アスリートだったからか、元政治家だったからか否、小野会長だったからだと考えます。 
ご冥福お祈り申し上げます。 合掌 JDBA副会長 櫻井顕一

◆小野前会長のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
スポーツを愛することの素晴らしさを体現されていらっしゃいました。いつもにこやか
に選手の皆さんに接しられ、私たち役員にも温かい言葉をかけてくださるとともに、大変
的確なご助言をいただきました。国内の活動にとどまらず、ADBFの副会長にもご就任い
ただき、日本ドラゴンボート協会を大きく育ててくださいました。
笹川スポーツ財団の理事長でいらっしゃった時、オフィスに伺ったことがあります。お
話が終わったとき、近くにいるスタッフだけでなくオフィス内を歩き回り大きな声でドラ
ゴンボートの紹介をしてくださいました。「ドラゴンボート知ってる?楽しいのよー!!」
小野前会長がご活躍いただいた間に日本ドラゴンボート協会は大きく発展することがで
きました。前会長のご遺志を忘れずにドラゴンボートの素晴らしさを伝えていきたいと思
います。                         JDBA理事長  長谷川伸

◆日本ドラゴンボート協会の前会長、小野清子先生の突然のご逝去の報に接し、驚きと悲しみの念に堪えません。謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心より哀悼の意を表します。思い返すと、前小野会長には多くの思い出があります。2005年に日本ドラゴンボート協会会長にご就任頂きましたが、日本における選手権大会や関空大会などには必ずご列席頂き、選手、役員を鼓舞して頂きました。また、2010年のアジア競技大会(Asian Games、中国・上海)や2012年のアジア・ビーチ・ゲームズ(Asian Beach Games、中国・海陽)、2013年の東アジア大会(East Asian Games, 中国・天津)等へのJOCからのチーム派遣が危うくなった時、JOC名誉委員としてサポートして頂き、日本におけるドラゴンボート競技の普及と発展に甚大なご支援を頂きました。
加えて、2010年に上海で開催されたドラゴンボートのアジア選手権大会時には、アジアドラゴンボート連盟(ADBF)の副会長に立候補して頂き、アジアにおけるドラゴンボート競技の発展にもご尽力頂きました。2012年に韓国・釜山で開催された「第10回アジアドラゴンボート大会」には産経新聞の佐野代表とともにご参加頂き、ドラゴンボート競技のアジアにおける発展振りと日本チームの活躍をご覧頂きました。
添付した写真は2012年、韓国釜山で開催されたアジア選手権大会時のADBF理事会、また小野先生から頂戴した年賀状を額に入れて保存してある私の宝物です。思い出は尽きませんが、衷心よりお悔み申し上げます。
JDBA副理事長 菖蒲 誠

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◆櫻内前会長からの後任で小野清子会長が就任され想い出は東京、東大島中川で新艇の進水式です。式典の後、記念撮影でドラゴン艇に乗艇されそのまま2レース分ぐらい
楽しく漕いでいる姿を拝見し、静の桜内前会長から動のお転婆おばさん(申し訳ありません)に頼もしく思いました。その後、大会でしかお会いすることが有りませんでしたが
2016年8月、関空大会の前日に日航ホテルのレストランで一人で食事されていたので「宜しければIDBFの皆様と同席されますか?」とお誘いし楽しく団欒させて頂いたのが最後に成りました。
いつも気さくに声を掛けて頂きありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます
                           JDBA評議委員会 宮村 一

◆小野清子会長はいつも毅然とした態度で人と接しておられました。背筋をピンと伸ばされ明瞭でわかり易い言葉でお話しをされていました。以前、JDBAを代表し、日本オリンピック委員会へ挨拶に伺った時も「ドラゴンボート競技をもっとJOCが支援するように」と要請され、ドラゴンボートへの熱い情熱と愛情を感じました。
その反面、とても親しみのある方で、選手や役員やだれとでも気軽に談笑され、KIXドラゴンボート大会では、会場入り口で「さざれ石」のモニュメントを見つけられ、「これは君が代に出てくるさざれ石ですよ」「このさざれ石のことをもっと皆さんに知ってもらいたい」と私が撮った写真を何回かプリントされ、各スポーツ団体の代表選手に手渡して、さざれ石を通して日本人として尊重すべき心の大切さをみなさんに説いておられました。
また、「強いということは美しいこと」とドラゴンボートも体操競技と同様に、強くなるには漕ぎ方を美しくすることが肝要であると美しくスポーツするの重要性を強調されていました。最後にお会いしたのも2年前のKIX大会の時でしたが、海外から競技役員として参加したシンポールのアンジェリーナ・ウオン女史と片言の英語を交えて懇親されていたことが昨日の事の様に心に残ります。                   
事務局 谷
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