JDBA 日本ドラゴンボート協会
   
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舵取りマニュアル
舵取りはドラゴンボートの中でも最も技術を要します。
マニュアルを良く読んで技術向上をはかってください。

 

●舵取りマニュアル(入門編・中級編)

1、 舵取りの役割
舵取りは、ドラゴンボートの操縦を受け持つ船長であり安全管理者である。ドラゴン艇に乗艇した瞬間から着岸し離艇するまでの操船の全責任を持ちます。この間、航行の安全と他船との接触・衝突を起こさないための注意と見張りをして、危険と思えば危険回避の操船をする必要があります。舵取りの足場は、狭かったり、悪い場合もあるのでシッカリと立てる位置を決めること。立ちにくいからと言って、座っての舵取りは禁物です。必ず立っての舵取りを行って下さい。また、ドラゴン艇乗員の中で、全体を見渡せるのは舵取りだけです。太鼓手や漕ぎ手への指示も的確に行い安全に航行できるように行わなければなりません。レースでは大会運営者の指示に従った航行と操船をして下さい。
初心者は、直線走行やカーブでの舵取りの基本動作をよく学んで繰り返し練習してください。
2、 スタートラインへの誘導
スタート地点への移動においては、レース中の他舟への注意もさることながら、レースへの影響を考慮しレースの舟が通るときは停船する。 
船舶運航の優先順序は道路と同じく手漕ぎのドラゴンボートは優先されるが、プレジャーボートは業務として航行する船舶を優先されるので注意すること。
スターターからスタート位置へ前進する指示が出るまでの間、レース毎に定められた方法で艇を保持し待機する。
スタート位置に着く時は、舵取りは艇が出来る限り進行方向と直線になるよう操る。
舵取りは風の方向、水流を見定め、艇が流されることを想定してライン取りする。
レースによっては舵取りが後ろでロープを保持する必要がある。その場合舵取りは進行方向の修正が困難となり、艇の前部の漕ぎ手4人が進行方向を修正しなくてはならない。特に初心者チームの場合、漕ぎ手に理解と指示をしておく必要がある。
3、 スタートまでの注意とレース中の注意について
ドラゴンボートレースで、衝突の危険性が高いのはスタート直後です。スタートラインでドラゴン艇がゴールに向かって舳先が真っ直ぐに向いていない場合に多く発生します。舵取りだけの責任ではありませんが、少しのズレも無いように舵操作を駒目におこない、舵取りだけで修正できない場合や潮流や風で艇が安定しにくいときは、漕ぎ手への的確な指示でスタートの瞬間を待たなければ成りません。
スターターからスタート位置へ前進する指示が出るまでの間、レース毎に定められた方法で艇を保持し待機する。
スタート位置に着く時は、ゴールに向かって直線になりドラマーの延長線上に自チームのゴールレーンがくるように小まめに舵を合わせながら、ドラゴン艇を保持しなければ成りません。
風と水流を見定め、艇が流されることを想定したライン取りでスタート位置に付ける様にする必要が有ります。
レースによっては舵取りが後手でロープを保持する場合やウオータマンが乗り込んだボートに横付けしてのスタートを待つ場合がありますので、ゴールへ直線的にドラゴン艇を保持、若しくは、 方向修正が出来にくい場合は、舵取りは、 太鼓手と最前部の漕ぎ手 4人に進行方向への修正指示 を与えなくては成りません。 特に初心者チームの場合、漕ぎ手に充分な理解と指示をしておく必要があります。
レース中に隣や他のレーンの艇 と 接触しそうになる場合 があります。明らかに大きな事故が予想される場合は、 舵をきって衝突をさけるとともに、ドラマーと連携して艇を止めて審判の裁定を待ってください。 それ以外に 衝突の恐れがない 多少のコース逸脱 があった場合 ( 自艇 が隣のコースへ進入、他の艇が自艇コースへ進入 ) は、 舵を立て直し、ゴール後の審判の判定を待って下さい。 また、 各競技会の規則・規定・指示を熟知しそれに沿った操船をして下さい。
レース 中なんらかの理由により、 太鼓手又は漕手が水中に落下 した場合は 直ちに停船し救助すること。
総重量、約 2.0dの艇は、カーブし始めると急に大きく旋回する特性を持っており、この状態におちいると少々の腕力では制御できなくなるので一旦停船若しくは、微速航行にて体制を立て直す必要がある 。 また、風はもちろん波も受けようによっては、艇が旋回をはじめるので注意すべき点である。
4、 ゴールライン通過後の操艇について
基本的に、ゴールラインを龍尾が通過後1〜2艇身過ぎたところで一度停船し後続のドラゴン艇との接触が起こらないかを確認後に乗艇場に向かって旋回して下さい。
5、 練習会での注意事項
船舶運航に関する基本ルールは、航行安全法により対面する船舶同士は、 互いに右方向への回避行動 を取らなければならない。 (下図参照) 
舵取り同士のアイコンタクト等による進行方向の確認や、相手の艇の進行方向を予測して、十分な安全運航が出来る間隔を取っておくこと。特に先行艇は後続艇の位置を確認して旋回すること。
コース途中の休憩時には、他のチームの邪魔にならない場所に移動すること。
他の船舶の航行により大きな波が来ることがあるので、横波を受けないように回避行動を取ること。
6、 舵取り技術について
舵棒の固定は、締めすぎず、緩すぎず、取り易い位置に舵棒をセットすること。また、 乗るドラゴン艇の 舵棒の異常 ( 折れ ・ 損傷 と 固定ロープのゆるみ ) が ないか? は、 レース毎に 舵取り自身が 乗艇場で必ずチェック し異常なければ クールを乗艇させる。
舵棒は艇が 進む度に後ろに引っ張られる ので、位置が変わればすぐに修正出来るように心掛けること。
足は前後に構えるが、 艇の左右バランスを見て足の位置 決めること。
艇が進む時には風に向かって行く。但し ビル風が強いと艇は流され、風が終われば反転するので注意すること。
舵は浅めに取る方が対処し易い。但し、大きく方向転換をする時は、舵ブレードを深く入れて舵の効果を高める。
舵は、舵固定支点を中心に艇の進行方向に平行に構え、舵棒の回転で、先端の舵ブレード角を調整して転蛇する。 (別紙図参照)
舵棒先端の Tの部分 を握り、 時計方向 に回せば 左転蛇 する、 反時計方向 に回せば 右転蛇 するが舵ブレードが水の抵抗により外に押し出される力が加わり逆舵になるので、 反時計方向に回すと共に舵棒を艇の外に押し出す 様に 力を加え、水の抵抗に負けないようにする必要がある。
舵の固定は、後方に一カ所の支点と舵取りが左手で持っている位置で保持されているが、左転舵や右転舵した時に、舵ブレード面へ当たる水の抵抗に押されて 逆舵に成る場合が有る ので、ブレードに当たる水の抵抗に負けない様、舵棒を進行方向平行に保持するようにすること。
ドラゴン艇の舵と船舶の舵との違い は、 横向 けか 縦向 けかの違い だけであり、ドラゴン艇の舵棒を立てて見ればその舵の方向が解りやすいので、初心者は、一度パドルなどで、確認し理解しておくことを進める。
舵取りの進行目標は、 自分の目 線鼓手の頭 を結び、更に、 ゴールラインセンター 遠方の目標物 を定め、その方向に向かって、 一直線に結ぶ進路を取る 。目標とする物体との 少しのズレでも舵をきかせて即座に修正 することが大事である。 (3.Aを参照)
7、 舵取りの腕は、勝利の女神?・・・・

・舵取りを目指す皆さんは 、ドラゴン艇の艇長 でありクルーのリーダ的存在でも有ります。

・大事なレースにおいて、コース逸脱せずゴールラインに向け、何処よりも一番早く一直線に突っ切るためにも、“風が”波が“左右のバランスが”・・・と 色々な障害が発生しても動じない舵取り技術の習得 を常々に心がけ練習して下さい。

・何度も言いますが、 スタート直前の待機中 に風や水と波の流れに押され、ドラゴン艇は、 左右に流される 事が有ります。その様な時には 即座に修正 する必要があります。舵取りだけで 修正できない場合 は、 鼓手と前2列のパドラーに指示 を発し、艇方向の修正を速やかにする必要があります。

舵取りは、常々 自艇の先端をゴール中央に向けておく必要が有る。 スタート位置からコース途中に設置されているプイ間とゴールブイ2個の中間を通る線の遙か向こうの物体を目標物として設定し、それに向けた体制でアーティション・ゴーのスタートの合図を待たなければ成りません。

・スタート直後にコース逸脱する艇は、スタート前のこの体制が取れなかったクルーが全てだと言っても過言では有りません。

・この舵取りマニュアルとともに、 スタートマニュアル と セーフティーマニュアル も同時に習得して下さい。

以上の点に留意し、各チームにて舵取り技術を習得、向上させるように努力して下さい。

 

 

 
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